地元対応と開発

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コミュニティとの関係構築は鉱山会社にとって死活的に重要ですが、複雑で難しい問題となる場合もあります。 

人々の生活や考え方は多様であり、ニーズ、希望、懸念の理解は容易ではありません。コミュニティリレーションズがプロジェクトの成否を決めるのも、そのためです。コミュニティの支持、言い換えれば企業の社会的操業認可を獲得・維持することは、いかなる操業プロジェクトにとっても長期的実行可能性を決める重要要素となります。

コミュニティリレーションズが貧弱であれば、不信感や不公正感が醸成されます。しかも地域社会の懸念に配慮のない鉱業活動を行えば、状況はさらに悪化します。その結果、現在または将来の操業への抵抗運動や紛争が生じることにもなります。 

操業地を自由に選べる他の多くの産業とは異なり、鉱業は鉱物資源の豊かなところでのみ操業可能であり、その場所またはその周辺地域にはすでにコミュニティが存在している可能性があります。ICMMは、鉱業・金属業企業が議論や意思決定にコミュニティを関与させるだけでなく、コミュニティの長期的発展にも寄与するよう求めています。

コミュニティ開発はコミュニティを強化し有効性を高めるプロセスです。人々がクオリティオブライフを改善し、意思決定に参加して自らの生活に対する長期的コントロールを獲得することを目指しています。それは単なる社会的影響緩和を超えるものであり、コミュニティの生存能力の強化に他なりません。本質的には、採鉱操業期間を超えて人々の生活改善を図るものといえます。

コミュニティ開発プログラムが生み出す持続可能で価値ある遺産は、多くの場合、トレーニング、就労、教育を通じた地域住民のスキルアップやキャパシティ・ビルディングの支えとなります。つまり、鉱業資産という再生不能な天然資源資本を、持続可能な社会・経済・環境資本である他の地域資本へと転換することを意味します。

鉱山会社と操業地コミュニティにとって、このプロセスは最終目的ではなく、絶えず進化を続けるものです。改善可能なことは絶えず出現するため、コミュニティリレーションズには継続的な注意と資源投資が必要です。しかしそれでも一部のベストプラクティスは特定可能です。ICMMではコミュニティ開発、ステークホルダー・エンゲージメント、コミュニティリレーションズの強化に関する一連のガイダンスを公刊しています。また、会員企業がガイダンス文書やツールキットにもとづきコミュニティリレーションズ能力を強化する支援も、引き続き重視しています。

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